東京都で遺品整理を依頼する際に知っておきたいこと5

「遺品整理は心の整理」

遺品整理は単なる片付けではありません。単なる不用品処分でもありません。亡くなった方に敬意を払い、残されたものを適切に収めるべきところに収めるという、心を込めて行うべき作業です。そして遺品整理は残された家族にとっても、ひとつの大きな区切りになります。ここではまず遺品整理の基本的なことを知っていただきたいと思います。

そもそも遺品整理って何?

人が亡くなったときに残された家財道具や物品を遺品と呼びます。遺品は他人から見れば単なる「モノ」あるいは「ゴミ」に過ぎませんが、故人や家族の立場になると大切な「記憶」そのものです。安易に捨てたり人に譲ったりすることはできません。

かといって、いつまでも「記憶」をそのまま放置しているわけにもいきません。特に賃貸住宅などでは家賃が掛かるということもあり、なるべく早めに住まいを引き払わねばならないのが現実です。持ち家の場合も売却するか誰が住むかにかかわらず、区切りのよい時期に残された家財道具や物品を整理することが必要です。これが遺品整理です。

遺品の整理には一般的な片付けやゴミ処分と違い独特のスキルとノウハウがあります。最も大事なのは、故人や家族の「想い」を尊重し、敬意を持って適正に遺品を扱い、ご満足いただける整理を実施することです。そのために遺品整理士などの専門家がいます。

残された家族や親戚には日々の暮らしがあり、また経済的事情もあります。なかなか遺品整理に取り組むことができない、とお悩みの方も多いことでしょう。また、最近は高齢のため自分で作業ができないというケースも増えてきました。その場合、故人の遺品整理を専門業者に依頼することは決して恥ずかしいことではありません。むしろ円滑で適正に遺品整理ができるということで理想的な方法といえるのではないでしょうか。

東京都の高齢者事情と遺品整理の現状とは

日本はすでに少子高齢社会を迎えています。特に戦後ベビーブームで産まれた“団塊の世代”が70代、80代になってくると、さらに超・高齢化が進みます。東京都のような人口の多い都市では、徹底的な高齢者対策が必要になってきます。

少子高齢社会では、産まれる人数が少なく、亡くなる人数が多くなります。独居老人の孤独死なども社会問題になっています。相続人や後継者がいないため、住まいが廃墟になる事例も増えています。このような現状を見ると、遺品整理という作業は更に社会的使命が高まり、ニーズも増加していくことが予想できます。


出典:東京都総務局統計部人口統計課

東京都における遺品整理について簡単に特徴を挙げておきます。

  • 遺品整理業者が多い
  • 競合が多いので相見積もりを比較できる
  • 地方より料金相場が低め
  • 道路事情がよく施設も整っているのでスピーディーに進む
  • 区市町村によって廃棄物処分の方法に違いがあるので要注意

遺品整理業者は東京にいくつある?

遺品整理を専門家に依頼することが増えてきた現在、その受け皿になる専門業者は東京にいくつくらいあるのでしょうか。残念ながら「東京」に限定した統計は見当たらず、正確な数字は不明です。

しかし、一般社団法人遺品整理士認定協会によると、協会に加盟している法人会員は全国で863社(平成30年12月現在)あり、個人会員になると約25,000名も在籍しているとのこと。日本全国でこれだけの数が営業しているということは、遺品整理を発注する側から見れば選択の余地が多く、頼もしい限りといえるでしょう。

特に東京のような大都市圏では多くの業者が営業しているので、ホームページなどで検索してみることをおすすめします。

遺品整理業者の選び方

では、そのように多数ある遺品整理業者から自分に合った業者を選ぶにはどうしたらよいでしょうか。詳しくは次章に譲りますが、まず大事なことは「施主である自分がどのような基準で遺品整理をしたいか」をよく把握して依頼することです。それによって採用する業者が変わってくるはずだからです。

たとえば「業界団体に登録している信頼できる業者」、「応対のよい安心できる業者」、「リサイクルが得意な業者」、「供養してくれる業者」、「とにかく安い業者」などなど。業者に自分を合わせるのではなく、自分に合った業者を探すことが肝心です。

その上で、業者が本当に事業所として仕事をしているか、誠実な対応をしてくれるか、ホームページなどで情報提供しているか、なども最低限の検討をするようにします。アパートの一室でブローカーをしているような業者もあるので慎重に選びましょう。


 遺品整理士協会などに加盟している業者というのも判断基準の1つとなる

東京都の遺品整理の料金相場

遺品整理の料金については、現地を見てもらい、その場で見積書をもらうのが基本です。もちろん見積もり無料の業者を選ぶこと。正式な見積もり以外で聞く相場等は、あくまでも概算であり、目安でしかありません。それでも参考までに知りたいという方のためには、東京都の相場として、以下のようなお答えをしています。

運搬量を目安にした料金
トラック2トン×1台 = 10万円~15万円程度

物件を目安にした料金
マンション・一戸建て3DK = 25万円~30万円程度

もうすこし詳しく相場を知りたいという場合は、後出の遺品整理料金相場表をご覧ください。ただし!重ねて申し上げますが、現地調査の上で無料見積もりをしてもらうのが基本ですので、くれぐれもよろしくお願いします。

なお遺品整理で排出された物品については、ゴミ(一般廃棄物)と見るか、産業廃棄物と見るか、リサイクル品と判断するか、それによっても処理方法や費用が変わってきます。東京都の場合は区市町村によって条例や規定がありますので、それを踏まえた上で料金を算定しなくてはなりません。私ども「遺品整理ふくろう」は東京都をはじめとする首都圏の事情を熟知しているので安心です。

この記事の監修者

山本 真一郎
山本 真一郎株式会社ふくろう 代表取締役
自らお見積り、遺品整理、特殊清掃、不動産調査を担当。現場を肌で感じお客様の要望を常に意識している。「誠意」と「技術」を信条とし、ご遺族様に心から寄り添い、真心の遺品整理や生前整理を日々行う。
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