12月中旬 特殊清掃の依頼増えています 孤独死は決して人ごとではありません 東京都台東区

物件状況・間取り: 2階建アパート 2DK

お客様のご要望: なるべく短時間で匂いを消して欲しい

事前に認識された注意点: 死後1ヶ月以上経過していたので水や電気が止まっているか

荷物の量: 2tトラック 1台分

作業時間: 3時間

床で男性孤独死

亡くなられた方は家族も親戚もいなかったようで大家さんからの依頼でした。
お見積りの段階で既にお部屋の荷物はなく綺麗に片付けられている状態だったため今回は特殊清掃になります。

玄関側(アパートの通路側)についている窓の下には大量のハエの死骸があり床には体液が染み込んでいた状態。
ハエは明るいところに向かうので窓に大量のハエが止まっていて、それに気づいた近隣住人の方が大家さんに連絡したのではないかと思いました。

亡くなった場所から少し離れたところにも体液がついており引きずったような跡があったため運ぶ際に少し引きずったのではないかと思います。部屋中細かく清掃する場所を確認しながら進めていきました。
よく見ると襖の溝にも体液が入り込んでしまっていたのでそちらも見落とさず清掃しました。

大家さんは特に匂いが気になっていたようでなるべく早く匂いを消臭して欲しいとの要望でした。

今回は男性の方が孤独死をしてしばらくしてからのは見つかったため匂いも強めです。
冬の時期は夏のように暑くないので遺体が痛まず匂いもそんなに出ないと思うかもしれませんが
この時期は暖房やホットカーペットをつけている方がほとんどなので痛みが早いです。
亡くなってしばらくすると体液が出始め床に広がりますが時間が経てば経つほど広範囲に広がりカーペートに染み込み床へ
酷い場合は床下まで染みている場合もあります。

作業の流れは以下の通りで行いました。

体液が広がっていた床の清掃・床あげ作業

今回は部屋の物全てが片付けられた後だったのですぐ清掃に取り掛かります。
特殊清掃の場合はまず匂いの元を素早く取る必要があるので床に広がっている体液の清掃です。
あまりにも匂いが強いとアパートにお住いの方々も匂いに気づいていることもあります。

死後しばらく経っていたため体液が固まり床に付いている状態だったので
まず初めにヘラを使い手作業で剥がす作業からです。取れるところはしっかり取り拭き掃除をします。

体液をとった後も床にはシミも匂いも残っているので床上げ作業も行います。
部分的に濃く残っているところもありこのような場合は床下にまで染みていることがあります。

体液の量などを見る限りでは床下までは染みていないと思っていたら下では広範囲に広がっていることもあります。
今回の物件は床下までは染み込んでいなかったので床をあげる作業のみです。

匂いの元の床を撤去しても壁紙にも匂いがしっかり染みてしまっているのでお部屋の全てのクロスを剥がしました。
壁紙がまだまだ綺麗な状態でも張り替えをすることをお勧めします。


特殊清掃は床や壁紙を剥がしても完全に匂いを消すことは難しいので数日間消臭器をかける必要があります。
それくらい匂いというものは残るので少しでも早く周りの方が気づく必要があるのです。
普段から近所同士顔を合わせることや様子を見にに行くなど心がけていきたいですね。

床に広がっていた体液も匂いもなくなりました

作業前と作業完了後の比較です

床もあげ壁紙も剥がし清掃完了になります。

床を撤去した時点で大家さんが確認に来てくれましが『だいぶ匂いがなくなりましたね』とホッとした様子でした。
清掃後は匂いがしないかスタッフがしっかり確認を行いますのでご安心ください。

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