≪閲覧注意≫ 特殊清掃現場のさまざまなパターンに見る孤独死の実態

≪閲覧注意≫ 特殊清掃現場のさまざまなパターンに見る孤独死の実態

閲覧注意特殊清掃現場のさまざまなパターンに見る孤独死の実態事例

特殊清掃というご存じない方もいらっしゃるかもしれません。ごく簡単に説明しておくと、特殊清掃は「人の死に関連して特殊なケースで汚染された場所を専門的に清掃する業務」をいいます。特殊なケースとは、事件(暴行・強盗・殺人等)、事故(転倒、圧迫、火傷等)、自殺(首吊り、リストカット、服毒等)、孤独死(病死、突然死等)、孤立死(一人暮らしで社会から隔絶した人の死)などで、いずれも死亡直後に発見されず、長期間放置されることが多いのが特徴です。特殊清掃の現場には残酷で悲哀に満ちた情景が広がります。ここでは特殊清掃員の赤裸々な体験をもとに、人それぞれの死の現実に迫りたいと思います。

孤独死の形はさまざま、独居老人だけではない

人口の約3割が65歳以上という超高齢社会になった日本。一人暮らしの老人が孤独な死を迎えて発見されたというニュースもよく見るようになりました。個人情報にからむため報道で詳細が報じられることはありませんが、このような場合、ほとんどが特殊清掃の出番になります。亡くなった人の死因に関わらず、遺体はすぐに腐敗を始め、血液や体液が床などを汚染するからです。こうした特殊清掃が必要になる孤独死は高齢者だけのものではありません。老若男女、一人暮らしであれば、だれでも孤独死になる可能性があるのです。

特殊清掃のリアルな現場

特殊清掃員は遺体搬出後に作業開始!

事件、事故、自殺、孤独死、孤立死と思われる遺体が発見されると、不審死ということで警察に連絡が入ります。遺体は警察官によって運び出され、鑑識官や法医学者の検分に回されます。現場から遺体が運び出されると特殊清掃員の出番になります。一般の方は特殊清掃というと、遺体を運び出したり、遺体のある場所に行って清掃したりすると思っていることがあるようですが、それは誤解です。実際は遺体を見たり運んだりすることはありません。特殊清掃業者は警察が遺体を持ち去ってから、死の痕跡が残された現場を清掃するのが仕事です。

この特殊清掃を実施するタイミングは、ご遺族や関係者(物件所有者や不動産管理会社等)の判断次第ですが、遅くなればなるほど周囲への影響はひどくなります。人は死ぬとすぐに腐敗を始め、まず異臭を放つようになります。やがて血液や体液が漏出して体の周囲に浸潤します。その頃には害虫(ウジ、ハエ、ゴキブリなど)が群がり、見るも無残なことになります。亡くなった場所にもよりますが、寝具、畳、床、床下などに被害が広がっていきます。発見が遅れたのは仕方ないとしても、遺体搬出後の特殊清掃はなるべく早く実施するべきです。

体液が浸潤した床下の原状回復は不可能!?

人間の体から溶け出した体液は、激しい異臭を放つとともに、じわじわと周囲に浸潤して被害を広げていきます。遺体のあった場所が布団、ベッド、畳などであれば捨てれば済みますが、床や床下の基礎などに体液が染みてしまうと救いようがありません。また階下に部屋がある場合は汚染が深刻な問題になります。
わずかな体液であれば清掃後に塗装して処理することもできます。特殊清掃では「床下防臭措置」と呼びますが、床を切って床下を見て、基礎や建物構造物まで汚染されていたら、とにかく血液や体液を取り除き、塗料を塗って対応することがあります。
しかし大量に浸潤してしまった場合、原状回復するにはリフォーム業者を呼んで、汚染部を切り取ったり、改修したりする必要があります。ドロンとした黒い液体を見ていると、何ともいえない不気味な気持ちになってしまいます。

最初に「異臭の元」を外に出す!

異臭、悪臭、死臭、どう呼ぶのが正確なのかわかりませんが、いずれも臭いの特徴を的確に表現していると思います。ここでは故人に敬意を払って異臭という言い方にしておきます。
人が特殊な亡くなり方をした場合、異臭がきっかけで発見されるケースが多いことはよく知られています。そうした異臭が漂う現場の清掃は、まず異臭の元を部屋から外に持ち出すことから始めます。異臭の元が布団、カーペット、畳などの場合は大きなビニール袋で密閉して運びます。
問題は運ぶ途中でエレベーターを使う場合です。万一マンションのエレベーターに異臭が残ったら大問題になる可能性があります。こうした場合は階段で往復することになり、作業員は体力的に苦労します。ある特殊清掃員は「7階の部屋から1階のトラックまで5往復したことがあります!結構つらかったです」と話してくれました。その他、家具や家電製品にも異臭は付きますが、遺体が密着した異臭の元ではないので意外と扱いやすいということです。

苦労するのは害虫駆除!

特殊清掃で異臭の次に対処しなければならないのは害虫の発生です。遺体発見の際にドアを開けると、部屋中が黒く見えるほどハエが群がっていたという例もあります。ハエが大量にいるということはウジも大量にいるということです。もちろん汚いところが大好きなゴキブリもたくさん集まってきます。これは遺体を搬出したからといって解決するものではありません。残された卵まで完全に駆除しないと害虫問題は解決しないのです。害虫駆除は発生している害虫の種類や量によって適切な殺虫剤を使用します。一般的に使われている殺虫剤より強力な薬剤を使うこともありますが、それでも完全に駆除するには苦労します。害虫は感染症を媒介するので慎重に駆除するようにします。

パターン別に見る特殊清掃のリアル過ぎる現場

よくある死因のパターン

死後に特殊清掃が必要になる死因、そのよくあるパターンは次のようなものです。これらは発見が遅れれば遅れるほど血液、体液、肉片などが現場を汚染します。現場の実態を知る特殊清掃員は「人間は一人で生きるべきではない」と実感しています。

  • ■事件/暴行、強盗、殺人
  • ■事故/転倒、圧死、火傷
  • ■自殺/リストカット、首吊り、二酸化炭素中毒、服薬、服毒
  • ■孤独死/寿命、病死(持病、突然死)、熱中症、ヒートショック(バス、トイレ)
  • ■孤立死/うつ病、自閉症、対人恐怖症、セルフネグレクト

よくある例を上げましたが、これら特殊なケースの死は原因がひとつではなく、複数の原因が重なって死に至る場合が多いようです。例えば「病気」が原因で「うつ」になり「首を吊った」というような複合的な死の姿です。いずれにしても悲惨な最期といえます。

よくある死亡場所のパターン

特殊清掃を必要とするような特殊なケースの死、その場合は室内のどこで亡くなることが多いと思われるでしょうか。ベテランの特殊清掃員によると、次のような箇所が多いそうです。

  • ■寝具の上(布団、ベッド
  • ■居室の床(畳、フローリング、カーペット)
  • ■イス(キッチン、ダイニング、書斎)
  • ■温度差がある場所(バストイレ、洗面所)
  • ■助けを求めようとした痕跡(玄関、廊下、電話の近く)

これ以外でも珍しい例では、地震の揺れで倒れた家具で頭を打って死亡した例、ゴミ屋敷で落下物にはさまれて圧死した例、闘病中に動けなくなり脱水症状で亡くなった例、SMプレイの最中に首を絞められて死亡した例など、特殊清掃員はいろいろな「死」に直面しています。

特殊清掃現場事例集

パターン1病死

特殊清掃事例病死

病気で亡くなるのは不審死でなく自然死です。たとえ病状が悪化しても家族等と同居していれば、救急車を呼ぶなり、行きつけの病院に連れて行くなり、それなりの対処ができます。もし自宅で亡くなったとしても、誰かが一緒にいてくれれば遺体が腐敗するようなことにはならないでしょう。この写真は病気療養中に症状が悪化して亡くなった孤独死の事例です。よく見ると薬の袋らしきものが残されています。ベッドのシーツには体液が浸潤して異臭を放っていました。

パターン2事故(ゴミ屋敷で落下)

特殊清掃事例事故(ゴミ屋敷で落下)

これは極めて特殊な事例ですが、現場はいわゆる「ゴミ屋敷」でした。部屋中が家財道具や衣服やゴミで埋め尽くされていて、本人は玄関のわずかなすき間で寝ていたそうです。ある日、玄関に積み上げた物が落下し、打撲か圧死か、あるいは動けなくなったか、死に至りました。不運だったのは、この玄関のドアが珍しい内開きだったことです。崩落した家財道具やゴミでドアが開かなくなり、逃げ出すことができなかったようです。ゴミに埋まって身動きが取れずに事故死された現場では、警察がドアを切断してご遺体を回収しました。

パターン3自殺

特殊清掃事例自殺

経験豊富な特殊清掃員でも自殺現場の清掃に向かうときは少なからず緊張します。もちろん警察がご遺体を運び出したあとで清掃作業をするわけですから、実際にご遺体を見ることはありません。しかし、自殺の場合、自然死や病死と違ってどうしても凄惨な印象が残ります。写真の自殺現場は流れ出た血液が赤黒く凝固して体液も流出していました。室内の異臭や汚染は特殊清掃で除去できましたが、死後数日を経過していたため汚染が床下まで及び、後日リフォーム業者に依頼して改修することとなりました。どのような理由で死を選んだのかわかりませんが、このような悲惨な現場で人生の幕を閉じたことを考えると胸が痛みます。

パターン4ベッド、布団

特殊清掃事例ベッド、布団の上での事故死

非常に印象的な現場でした。ベッドに人の形をした痕跡がリアルに残されています。向かって左は高齢のご主人、右は同じくお歳を召した奥様でした。警察の検視によると、奥様の介護をしていたご主人が先に亡くなり、奥様もそのまま後を追うように亡くなられたようです。発見が遅れたせいで異臭が漂い、体液が寝具に染みわたり、どこか哀愁を感じさせる現場でした。

パターン5お風呂

特殊清掃事例お風呂

温かい部屋から寒い風呂場にきて、すぐに熱い風呂に入ったのでしょうか。この写真のケースでは高齢男性が脳内出血で突然死され、転倒による出血もひどかったようです。ヒートショックは高齢者に多発する傾向がありますが、若い人でも危険は充分にあります。室内で温度差のある場所に出入りするときは、ストーブやエアコンで温度を調節するなど慎重に行動した方がよいでしょう。

パターン6トイレ

特殊清掃事例トイレ

トイレで便器に座ったまま、脳卒中などで倒れ、床に崩れ落ちたものと思われます。写真はユニットバス&トイレの現場ですが、清掃員も狭くて容易に動けません。こういう狭小現場の特殊清掃は大変な苦労を伴います。床に排水口が見えますが、床下に配管があるので異臭が残りやすい現場でもあります。

パターン7廊下

特殊清掃事例廊下

体調に異変を感じて玄関から外に出ようとしたのでしょうか。残念ながら廊下の途中で力尽き、助けを呼ぶことはできなかったようです。廊下にはご遺体の痕跡が残り、木材が体液で激しく腐敗しています。このような状態になると体液は床下にも浸潤してしまい、特殊清掃だけでは終わらないケースがほとんどです。リフォーム業者に依頼するなど、大掛かりな改修が必要になります。

特殊清掃のリアルな現場まとめ

こうして特殊清掃の現場を見てくると、人の死はリアルなものだと実感します。そして一人で死ぬことのリスクを感じずにはいられません。人は家族や仲間と一緒に暮らすのがベストで、孤独死や孤立死を起こすような環境は避けたいものです。いろいろな死亡現場は私たちに生きる在り方を教えてくれているような気がします。

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