遺品整理作業中に鳩の雛を保護しました

少し前のお話になりますが遺品整理の依頼を頂いたお家で作業をしていました。 エアコン取り外しをし室外機をどかすと小さな鳩の雛が2羽いました。 作業が終わるまでに親鳥が迎えに来てくれたら、、、と思っていましたが 戻ってきては何処かへ飛んでいってしまい… 野鳥なので公園にでも置いて行ったほうが良いと思いましたがまだ飛ぶことも出来ず親を呼ぶことしかできない雛たちはこのままでは猫やカラスに殺されてしまうと思い少しの間お世話をすることにしました。 早速どんなものを食べるのか調べていたところ鳩の雛を保護して野生に返した方のブログを見つけ参考にしながら育てていきました。 雛の頃は母親から口移しで食べ物をもらうため パウダーフードを用意しお湯に溶いて注射器であげていきました。 鳥は口の中に餌を入れただけでは食べてくれないらしく 喉のかなり奥まで注射器を差し込みました。 最初の頃は口もなかなか開けてもらえず、このままでは育つ前に死んでしまうと無理やり口を開いてあげていましたが だんだんと餌だということが分かるようになり私たちの声が聞こえるとピーピーと鳴くようにもなってきました。 餌を頑張って食べさせた甲斐もあり少しずつフワフワとした毛が生えてきて 鳩らしい模様もでてきました! 餌をあげるのも大変で餌が体中につきベトベトになってしまったのでお風呂にも入れたりと 愛情たっぷりにお世話をしていきました。 この頃から羽もしっかりしてきて自分でも羽をよく動かすようになってきたので野生にも返すために飛ぶ練習をはじめていきました。 手の上に乗せて低めの位置から離すということを何度も繰り返していき空中で羽を羽ばたかせる感覚を身につけさせました。 最初はただ羽をバタバタとするだけでしたが飛びたがっているようにも見えお手伝いをしながらそっと見守っていました まだ外敵から身を守れる程ではないので倉庫内でのみ放していました。 この頃からは成鳥用の餌をあげ始めがだんだんしっかりとした量も食べられるようになり鳩らしくなってきました。 この頃には私たちにも慣れ寄ってきては足の上に乗ったりと構って欲しそうにしている姿が とても可愛い2羽です(^^) 少しずつ外の世界にも慣れさせていくために昼間のみ外でいる時間を多く取るようにしていきました。 そんな日々を過ごしていると徐々に2羽で外に出て行く日が増え昼間は外に夕方になると戻って来るようになりました 今では朝早めに私たちの所へ来ては餌を沢山食べて次の日の朝まで帰ってこない生活ですが必ず戻ってきて呼ぶと肩や頭に乗ってくるのでお世話をしたことを覚えてくれているようです^ ^ このように帽子の上に乗ってきます! 無事野生に帰れて安心しました♪

この記事の監修者

山本 真一郎
山本 真一郎株式会社ふくろう 代表取締役
自らお見積り、遺品整理、特殊清掃、不動産調査を担当。現場を肌で感じお客様の要望を常に意識している。「誠意」と「技術」を信条とし、ご遺族様に心から寄り添い、真心の遺品整理や生前整理を日々行う。
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