遺品整理の方法、進め方、処分について

遺品整理にタイミングはある?

遺品整理を急いで行うケース

遺品整理には急いで実施するケースと落ち着いて進めるケースがあります。急ぐのは事件、事故、自殺、孤独死などで特殊清掃を伴う場合。腐敗、異臭、害虫などの被害が広がるので早急な対処が必要です。また賃貸物件の明け渡しがある場合も急ぎます。印鑑、通帳、書類等を探さねばならない場合は作業以前に捜索することもあります。

遺品整理を自分のタイミングで落ち着いて行えるケース

遺品整理をする場所が故人の持ち家でローンも終わっている場合は、急ぐことなく作業を進めることができます。私たちもこのようなケースでは「スケジュールは余裕を持っていただき、その間にじっくり現場を見られてはいかがですか」とアドバイスしています。遺品整理ふくろうではお見積りの約1年後に遺品整理を実施したケースもあります。

遺品整理をするのにおすすめの時期

お客様から「遺品整理をするのに適した時期はありますか?」と聞かれることがあります。その場合、まず特殊清掃を伴う現場での遺品整理は「すぐ!」というお答えになります。葬儀や法要との関連で遺品整理の日を決める場合もあります。仏教の場合、一般的に区切りがよいと考えられているのは四十九日の法要後です。四十九日は亡くなった方の霊がこの世を離れ、極楽浄土に向かう日とされ、ここが忌明けとなるからです。

ということで、遺品整理に適した時期をまとめると、

  • 特殊清掃を伴う場合→「すぐ」
  • 賃貸物件の場合→「締日の前」
  • 法要を目安にする場合→「四十九日法要の前後」

になります。

自分で遺品整理をしたい方へ

遺品整理の方法(1) 事前準備

遺品整理を自分でする場合、まず部屋にある遺品を観察してください。そしてすべての品々を「大切なもの」、「残すもの」、「要らないもの」という基準で仕分けします。「大切なもの」については必ずリストを作るようにしましょう。

大切なもの/現金、預金通帳、有価証券、貴金属、書類、写真、趣味の品など
残すもの/使える家電、きれいな家具、買取りしてもらえる品など
要らないもの/使い道のない家財道具、新聞・雑誌・書籍類、調度品、衣服、食品、ゴミなど

遺品整理の方法(2) 分別の方法とコツ

分別の際は「大切なもの」を優先的にピックアップします。「要らないもの」は基本的に「可燃物」と「不燃物」に分けます。電球、電池、ライター、マッチ、スプレー缶などは「危険物」とします。家電製品では家電リサイクル法に基づいて処分する「家電4品目」に注意しましょう。テレビ、エアコン、冷凍・冷蔵庫、洗濯・乾燥機が対象ですのでメーカー、販売店、自治体等の指示に従います。

遺品整理の方法(3) 形見、残す物の注意点

「残すもの」を決めたら「大切なもの」と同じように所定の場所へ。誤って捨てるようなことがないように注意しましょう。「残すもの」には次のようなものがあります。

  • 故人のお気に入りだったもの(メガネ、帽子、ジャケットなど)
  • 高価なもの(買取りできるか鑑定してもらう)
  • まだ使える家電や家財道具(リユースやリサイクルへ)
  • アクセサリー類(指輪、ネックレス、ネクタイピンなど)
  • 人形類(雛人形、五月人形など、不要なときは合同供養へ)
  • 書類各種(関係者に確認してから保存または破棄する)

遺品整理の方法(4) 処分する品はどうしたらよいか

ご自分で遺品整理をする場合、ゴミ処理を適正にできるかどうかがポイントになります。ゴミはきちんと分別して市区町村の収集場所へ。遺品整理で処分する品も、規定どおりに捨てればゴミ収集車が持って行ってくれます。ただし少しずつ出しているとすべて捨てるのに日数が掛かります。そのときは自治体に相談するのがベストです。

遺品整理の方法(5) 作業後は汚れに合った洗剤で掃除

作業後の掃除には当然のことですが洗剤を使います。洗剤というのは基本的にその場所を中和させるもの。きれいに掃除をするためには「汚れに合った洗剤を使う」のが鉄則です。

  • キッチン(ギタギタの油汚れ)→酸性の汚れを中和するアルカリ性の洗剤を使う
  • バス(皮脂、水垢、石鹸垢)→アルカリ性の汚れを中和するために酸性の洗剤を使う
  • 建物や窓ガラス(ほこりやタバコの汚れ)→中性洗剤を使う

処分する品の扱いで気をつけるべきこと

法令を遵守すること

まず法律や条例などを守ること。遺品整理のご依頼主様や私たち遺品整理業者も例外ではありません。特に下記のような点では注意が必要です。
・リサイクル家電の処分
大型家電製品のテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は「家電4品目」と呼ばれ、リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)によってリサイクルが義務づけられています。新しい商品に買い替える場合は購入するお店に回収してもらい、処分だけの場合は購入したお店に引き取ってもらいます。お店がわからなかったり、なくなったりしている場合はメーカーや市区町村の指示に従うようにします。
・パソコンの処分
不要なパソコンは「資源有効利用促進法」に基づきパソコンメーカー等が回収してリサイクルします。市区町村の収集やクリーンセンターは利用できないので注意が必要です。パソコンに残っているデータを完全に消去(ハードディスクに穴をあける)してから引き渡しましょう。
・クルマとバイクの処分
自動車、オートバイ、原付にはナンバーがついているので監督官庁に届け出て外さなければなりません。ナンバーを外すと公道を走れなくなるので注意が必要です。

不法投棄のリスクを知る

遺品整理で処分する不用品や廃棄物に関して最も心配なのは不法投棄です。不法投棄は家庭から出る一般廃棄物や企業から出る産業廃棄物を、定められた規則に従って適正に処理せず、山林、原野、海岸、農地、空地などに捨てる行為です。身元が判明すれば自分が捨てても悪質業者が捨てても持ち主が検挙されます。

不用品回収業者を利用するのはお得?

不用品回収業者を利用して処分する品に値がつけばお得ですが、リユースやリサイクルの現実は厳しく、値がつかないこともあります。リユースは国内では人気がなく、多くの場合アジアの発展途上国に輸出されます。これらは何を基準に買取り金額を算定するのか不明瞭なことがあります。安心できる不用品回収業者は次のような目安が考えられます。

  • 全国区で名前が売れたチェーン店(信頼度が高いので間違ったことはしない確率が高い)
  • 地元に密着して長く続いているお店(個人店でも身元が確かで親近感があればオーケー)
  • インターネットで検索するとホームページがある業者(熱心で真面目に商売している)

自分でやるのは大変!業者に依頼する場合の流れ

遺品整理業者選びとそのコツ

遺品整理を自分でやろうと思ったけれども、なかなか手が付けられない。どうしたらいいかわからない。そういう場合はやはり遺品整理業者に依頼するのが最善の道です。よい業者を見分けるには、ホームページに実際の従業員の顔が出ている、これが大事です。またそこに発注したご依頼者様の写真や作業前と作業後の現場写真があれば安心です。このような実際の雰囲気が伝わるホームページを見つけてみてください。

遺品整理業者の料金相場について

遺品整理の料金体系は業者によって違いますが、料金相場を見ると「最低料金35,000円」が根底にあります。何故でしょうか。遺品整理料金は人件費、作業費、処分費で構成されています。多くの場合、人件費が15,000円、作業費と処分費が20,000円、合計35,000円になります。この場合、処分する物量は2リューベ(縦1メートル×横1メートル×奥行1メートルが2個分)が想定されています。この相場観があれば業者から見積りを取った場合でも比較材料になると思います。さらに詳しい概算のわかる料金表はココをご覧ください。

依頼から作業完了までの流れ

遺品整理の作業は多岐にわたります。部屋の広さ、物量、捜索、分別、搬出、運搬、処分、清掃などが料金に影響します。ここでは遺品整理の流れをおおまかに理解しておきましょう。
(1)まずお電話を!
遺品整理の作業や料金についてお気軽にお問い合わせください。
(2)現地調査とお見積り
遺品整理の対象となるお家やお部屋を拝見し、正確なお見積りを提出します。
(3)ご依頼と日程調整
お見積りにご承諾いただけましたらご依頼と日程調整をいただきます。
(4)お急ぎの作業を先行することあり
遺品整理ふくろうでは、すぐに必要なものを探したい場合、捜索作業を先行することが可能です。印鑑、通帳、書類などを見つけます。
(5)当日の遺品整理作業
ご契約書の内容に沿って誠実、正確、迅速に作業を行います。現金や貴重品を見つけた場合はきちんとお返しします。処分する品は正しく分別し、値のつくものは買取り(作業料金と相殺)します。遺品整理ふくろうは養生や清掃も万全です。
(6)作業完了
遺品整理作業が完了したら、ご依頼主様に現場をご確認いただきます。よろしければ条件に沿って料金をお支払いいただきます。
(7)後日の行事
合同供養(仏壇、仏具、神棚、人形、お気に入りの服などを僧侶がご供養)を行います。遺品整理ふくろうの合同供養はご依頼主様やご遺族様も参列できます。

【大事なお約束】
最初から最後まで同じ人物が担当します
遺品整理ふくろうでは「担当制」を採用しています。これはお見積りから作業完了まで一人の担当者が一貫して担当する仕組みです。「最初の見積りの時は親切な人が来たのに、当日の作業は乱暴な人だった」というようなことがないので安心です。

作業完了後にやること

作業完了後に想定外の抜けや漏れをチェックします。 

  • 郵便、新聞、牛乳配達は止めたか
  • 電気、ガス、水道は解約したか
  • 電話、ファクス、NHKは解約したか
  • 処分する品から出たレンタル品は返却したか
  • 自動車、バイク、自転車などの買取りや処分は済んだか
  • 駐車場を解約したか

その他、やるべきことに思わぬ漏れが見つかることがあります。遺品整理の作業員にもお気軽にご相談ください。

自分で遺品整理するのをやめたほうがよいケース

事件、事故、自殺、孤独死などで特殊清掃が必要な場合

遺品整理を自分でするのをやめたほうがよいケースは特殊清掃を伴うケースです。事件、事故、自殺、孤独死などの現場は血液や体液で汚染されます。発見が遅れると腐敗、異臭、害虫などの被害が起き、感染症の心配もあります。こうした現場の原状回復をめざすのが特殊清掃です。これには専門的なスキルやノウハウ、そして機材(オゾン脱臭器など)が必要で専門家に託すしかありません。

大量のゴミや危険が放置されている汚部屋の場合

テレビ番組などで「ゴミ屋敷」の映像をご覧になったことのある人も多いと思います。床が見えないほど物が置かれ、ドアの開閉も円滑にできない部屋、そして悪臭を放つゴミの山、掃除していないトイレやバスルーム。もちろん害虫も発生します。このような場合、自分で遺品整理をすることは諦めたほうが無難です。また工場や作業場のような機械や工具の多い場所も自分で作業をしないほうがよいと思います。なぜなら思わぬところでケガをするおそれがあるからです。最近、問題になっているペットの多頭飼育による汚部屋も同様です。この場合、注意しなくてはならないのは感染症です。目に見えない菌やウイルスが蔓延している場合が多く、カーペットが敷いてあればダニやノミの巣窟になっています。こうした汚部屋も自分で作業しない方が無難でしょう。

ご遺族の人間関係が複雑な場合

人が亡くなると相続が発生します。相続権を持つ遺族が少数の場合はよいのですが、人数が多い場合や複雑な事情(前妻の子と後妻の子がいるなど)がある場合は神経を使います。遺品整理も例外ではありません。遺品整理は専門業者に任せ、自分は他に専念したほうがよいのではないでしょうか。こうした場合も遺品整理ふくろうは親身になってご相談に応じます。

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