遺品整理業者が語るゴミ屋敷に住む方の心理や素顔

司会
今回のテーマはお2人が見てきたゴミ屋敷の現場についてお聞きしたいんですが特にゴミ屋敷の現場のその住人の方、どのような人が多いのかなというのを結構みなさん気になさっているのかなと思いまして、実際お2人が見てきたゴミ屋敷の住人の方について、
今回お聞きしたいと思っております。
やはりイメージに男性が多いのかなと思うんですがどうですか?

小川健二代表(以下、小川)
自分が行った所では結構女性が多いですよね。
身なりもちゃんとしていて「え、この人が」みたいな感じが多いと思いですね。

司会
意外に割合的に多いということですか?
女性の方が実は、、、

小川
多いですね。

司会
例えば10件行ったら何件ぐらいでしょうか?

小川
自分の現場では7、8割女性ですかね。

司会
それは、男性は汚いまま依頼もしないだけで、
実際に世の中のゴミ屋敷の8割は女性というわけではないですよね。

小川
そうとも言えないと思います。
たまたま自分が担当したところが女性が多かったのかもしれないですけど。
見た感じでわからない意外だなって人がいますね。
ゴミ屋敷ってどのレベルからゴミ屋敷って思ってらっしゃるか分かりませんが
よくテレビでやっている天井までゴミが山積みというところも結構あります。

司会
藤井さんどうですか?

藤井直哉(以下、藤井)
私のイメージでは女性のほうが若干多いかなぐらいだと思います。
女性と男性で年齢層が結構違うと感じます。

司会
どんな感じなんですか?

藤井
女性のゴミ屋敷だとおそらく大体20代から40代くらいが中心ですね。
男性と違うところは男性はやはり物を集めたりとかコレクション溜まっていて物があふれるっていうケースの方がイメージが多いんですけど、
女性だと本当に身の回りの生活の不用品がたまっていくイメージなので、内容物としては女性の方がちょっと汚れている傾向が強いですかね?

小川
女性は衣類が多いので

藤井
そうですね。

小川
男性はそのコンビニ弁当とかペットボトルが多いですね。

司会
そうなんですね。

司会
女性の場合はゴミ屋敷っていうよりもモノ屋敷みたいな。

藤井
男性の方が物も多いので、もの屋敷ってイメージがあります。状況にもよりますけど。

小川
ゴミ屋敷を片付けようと思うには何か理由があるんですよね。
ただ散らかっているから業者さんへ呼ぼうっていうことはあまりないと思います。

藤井
そうですね。

小川
例えばマンションで上の階が漏れちゃうと上から下までその水道屋さんが入りますよね。
場所を空けてくれってことでしょうがなく業者をいれて、キッチン周りを片付けるとか、あとは大家さんに出てくれと言って仕方がないから片付けるとか、
そういうな理由があると思うんですよね。
ただ散らかってきたから、そろそろ片付けようかなというのはあまりないと思いますね。

藤井
そうですね。私のお客様でも親が強制的に片付けるそうなんです。
強制的に片付けてということで、娘さんの意見を聞かずに父親母親からのご依頼でというケースの方が多いですね。

司会
これは言える範囲でいいんですけど「すごいなこの部屋は」という印象に残っている部屋を教えて欲しいです。

小川
そうですね。一般的に多いのは、ペットボトルの飲みかけのものがやたら多いんですが、
ある現場では実はペットボトルだと思ったらおしっこだったり、とかですね。

司会
飲みかけのペットボトルだと思ったのがじつは?

小川
ものすごい量のペットボトルが全部おしっこでしたね。トラック1台分はありましたね。

藤井
そうですね、重さ的にはかなりの量でした。

司会
トイレでしないのですね。

小川
それがわからないんですよね。
押入れの中にペットボトルが綺麗に積み上げられて上の段、下の段ともにそれが3列ぐらいありまして。

藤井
私はその作業したんですけどもいろんな場所にペットボトルがあって。押入れから家具から、はたまた洗濯機にまで。

小川
コレクションじゃないかというくらいきれいに積んであるので。

藤井
洗濯機、冷蔵庫までありましたので本当に集めてたってイメージの方が強かったですね。

小川
中には足が膿んじゃって歩くのは大変なのでトイレに行きたくないからペットボトルにしちゃうっていう人もいましたけど。

司会
それはもう仕方ないですね。

小川
そういう場合は理解できますけど、押入れの中に並べていた人についてはよくわからないですね。

司会
男性ですか?

小川
男の人ですね。

司会
なんか女性の現場で凄かった現場がありますか?

藤井
そうですね。お部屋が広い1ldkだったか2dkの現場で。本当に多趣味な方で、ゲームがあったり、本があったりプラモデルがあったり。ものが多かったです。

小川
生ゴミとかはなかったですね。

藤井
化粧品や香水のほか、絵の具とか粘土みたいなのが多数ありまして。

小川
他の例だと通販物ですね、ベルメゾンとか。
まだ袋に入ったままで廊下にも化粧品が山積みになって3部屋あって3部屋ともぴっちりうまっているんです。

藤井
印象に強かった案件としては両親が持っているアパートの現場でして。部屋数が8部屋くらい1階2階で4部屋4部屋ずつある物件に娘さんが住んでいまして。
ほかの居住者はいないんですけども、娘さんが201に住まわれていたんですがゴミ屋敷化してしまったようで。それで隣の部屋が空いているので、隣の部屋に移ってお住まいだったんですが、驚いたのは電気と水道が使えるのが201号室しかないので、201から壁を貫通させてホースやコードを通してたんですね。そうして202もゴミでいっぱいになったので203という形で暮らしている方がいました。

司会
贅沢なゴミ屋敷事情ですね。。。

藤井
さすがにご両親が強制的に片付けるということだったんですが、娘さんご本人は捨てる物無いからとおっしゃって。

小川
そうですよね、なんか捨てたがらない「ゴミじゃない」と言って。

藤井
ですので最初、私たちが伺った際は「片付けるもないから帰って」と娘さんに言われた後にご依頼主様のご両親が来られて全部片付けますと、180°変わってお父さんの指示に従って全部片付けたという経緯がありますかね。

小川
ゴミ屋敷になると依頼主様も少しはずかしいということがあると思うんですよね。

司会
そうですよね。
ただできればその必要性に駆られる前に早めに連絡頂いた方がいいですよね。

藤井
そうですね。金額的にも

小川
私たちから見るとゴミ屋敷に行っても、みんな凄いところは凄いのでそんな気にならないんですよね。

藤井
そうですね。

小川
そこまでお客さんが心配するほど、我々もそこまで気にして見てないのでお気軽に電話いただければお見積もりに伺います。

この記事の監修者

山本 真一郎
山本 真一郎株式会社ふくろう 代表取締役
自らお見積り、遺品整理、特殊清掃、不動産調査を担当。現場を肌で感じお客様の要望を常に意識している。「誠意」と「技術」を信条とし、ご遺族様に心から寄り添い、真心の遺品整理や生前整理を日々行う。
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